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「あなたのエクササイズ間違っていませんか 運動科学が教える正しい健康メソッド」を読んでみた

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「あなたのエクササイズ間違っていませんか 運動科学が教える正しい健康メソッド」桜井 静香

また本を借りてみた。
今回の本は、2008年に出版された本で
著者は運動神経生理学の学術博士を持っている。

といっても、専門的な本ではなくて
運動科学ベースで、ストレッチや筋トレ、ウォーキング、ランニングについて解説した本。
新書くらいの文書の固さかな。文書ベースの本です。

 

では、今回も私が面白いと思ったところを抜き出してみよう。

まず、運動とは体力の向上、健康維持のためのもの
スポーツは運動にルールを取り込み、勝敗がかかわる。競技性の強いもの。
という説明が入ります。

ふむふむ、じゃあ今私は運動を始めた人なんだなー。
すごすぎ市民ランナーな方々は、スポーツしている人たちかしら。

この本はその人に適した正しい運動=体をいじめない運動を無理のない範囲で取り組んでね。
決めたスケジュールをこなすことに夢中にならずに
自分の体と「体話」して、気分が乗らない、体がダルいのなら
いつもの半分の距離にする、今日はウォーキングにするというのもアリだとのこと。
自分の感覚を大切にしないことは、自分にウソをついているのだということ。

運動の情報が氾濫する中、自分の感覚を大事に
でも、感覚だけですべての理解はできないので
運動科学も大切に。

運動と身体の関係
運動と心臓 歩数と心疾患の関係
運動と骨  運動をしなくなるとカルシウム、リンの排出が増える
骨を鍛える ― 大きな力を出すスポーツは、骨を鍛える効果あり。
水泳、ランニングはあまり骨密度が高くならない。ストレスホルモンの分泌が性ホルモンと関わって、骨の萎縮を高めるという学説有。

中高年と運動
体力低下。10年たって、初めて体力の衰え老化を意識する。
毎日とにかく歩くこと
生活習慣病、体脂肪、コレステロール、糖尿病

より効果的な運動
運動実践に入る前に姿勢を振り返る。
姿勢の悪さの蓄積で筋肉、腱に負担が出ている=血流障害
立ち姿の確認。


悪い姿勢のまま、例えばスクワットをすると
太ももの後ろが緊張したままスクワット


尻の筋肉に伝播


全体的に太もも・尻の緊張が増す


膝を深く曲げても曲がらない


不必要な前傾姿勢を生じさせて膝を曲げようとする


肩こり、首こり発生、太もも尻の筋肉痛が余計に起こる
……
トレーニングが非効率

この場合は、まず姿勢の矯正のためのストレッチが必要
トレーニングの効果も上がらない

自分に合った靴を選ぶ

ストレッチとは
ストレッチの効果5つ
・関節可動域の増大
・筋の緊張を緩和する
・身体が丈夫になる
・怪我の予防
・筋力アップ、シェイプアップの可能性

注意としては、呼吸、反動をつけない、どこが伸びているか意識する、環境、食後すぐはダメ、気張らず

あと、筋トレ、ウォーキング、ランニングと続くのだけれど
目新しいことはないので割愛(オイ)
ただ、足の重心移動については、この本でも踵で接着、足裏の外側から
親指の付け根で蹴る、という記載があって
前に読んだ本で言ったことは裏付けがあったのだなあと知った

あとがきをちょっと引用すると、
運動が今一つ苦手で、ずっと距離を置いた方にとっては
「運動嫌い」「自称運動オンチ」というコメントが加わります。

その方がたは、体育の時間は「きつい・苦しい・楽しくない・難しい」から自分は取り組みたくなかったという経験を持ち合わせているのです。

なぜこんなマイナスイメージが浸透してしまったのでしょうか?

著者もマイナスイメージをもった一人で
自分のペースで走るのは好きなのに、
体育の授業は面白みを全く感じなかったと書きます。

マイナスイメージの理由は、まえがきに書いた、
運動とスポーツの混同されたまま、授業が行われているからと説きます。
勝敗は大事だけれど、勝敗ばかりを追求するのではなく
そのスポーツの歴史、文化、変化するルール、プロの大変さ
様々な要素を含めた授業展開を行えば、運動が苦手な人でも参加しやすいスポーツはあるはずとのこと。

例えば、バトミントンは貴族がドレスを着たまま行っていたんだよとかね
そうすると、スポーツが苦手な子も興味を持つようになったよ。

根性論についても触れていて、近年、すべてが根性論で片付けられることはないけれど
運動科学をよしとしない現場も存在している。
運動やスポーツがつらい部分で終始してしまうのは悲しい

運動とスポーツの違いを理解し、本人に見合った運動をしましょう
健康志向型の運動と仲良くなって、興味があれば競技志向型の運動もトライしてみてくださいね。
と結ばれている。

ちゃんとした学びがベースにある人の本は読みやすいなーー
知識としては知っていることが多かった
(実践できているかは別!!)
著者の考え方の姿勢が好きな本だった。

O脚ストレッチ、続けてみます!!

興味がある方は、原本に当たってみてね。 

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