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そして私が感染、ホテル療養へ

こんにちは、笹山です。

流行り病の話、2回目です。

 

息子さんの陽性が確定した。

まずしたのは各種方面の連絡だった。

私自身の職場への連絡。濃厚接触者は5日間の自宅待機になる。

発症日の昨日を0日。

今日を1日目として、5日目までは待機。

6日目には職場へ行けそうと伝える。

 

もちろん今日時点で陰性の検査結果の出た夫さんも同じだ。

息子さん自身で学校への連絡

塾への連絡、予約していた歯医者のキャンセルもした。

 

 

息子さんの自宅内隔離生活がスタートした。

けれども我が家は家の構造が特殊なのだ。

1階はどかーんとワンフロアにトイレ風呂

2階はどかーんとワンフロアに台所、リビングと居間がある。

 

1階ワンフロアを大型家具で仕切ってるものの部屋同士は密閉されていない。

夫と息子君は早々に2階にキャンプグッズを持ち込んでこちらで寝ることにした。

 

私は2階の居間スペースがきつきつだったこともあり、1階寝室で寝ることに。

一応、息子さんから距離もあるし大型家具は真上と真下のわずかな空間以外は塞いでいるし……大丈夫、と思いたい

 

息子さんは以前熱が高く、喉が痛いとのこと。

食欲はあるようで私たちと同じものを同じ量で食べる。

トイレは1階と2階分けて使い、お風呂は息子さんは最後に利用することにした。

 

2晩ほどたつと、熱が下がった代わりに息子さんの咳が目立つようになってきた。

この間に、はじめてのネットスーパーを利用した。

思ったよりも通常価格に近い形で買い物ができる。

長期保存できるインスタントコーヒーとか、調味料、洗剤あたりを組み合わせるとこれは普段使いできそうな感じだ。

ネットスーパーを初めて使うのはいい経験だった。

買い物好きなのもあって、食品はリアル店舗しか使ったことがなかったものね。

 

明日まで何もなければ、私たち家族は家から出ることができるようになる。

そんな日の午前、異変を感じた。

暇を持て余してパンを作ろうとしたところ、おかしい。

立ってこねていられない。

横になりたがるのは、いつものダラダラか、

いやもしかして体調悪いのかな?と熱を測ってみたら、当たりだ。37度の後半が出ていた。

あちゃーーーーーーーーー。

 

問題はこの熱が問題のある熱なのかどうかだ。

熱があって、8月頭からずっとクーラーで喉をやられている

喉が痛くて、家族に陽性者がいたら、問題があるに決まっている。

けれど検査をして白黒はっきりしないといけない。

検査をするためには病院にかからなくては行けない。

かかる前に電話をする必要がある。発熱外来は事前予約が必須なのだ

 

熱が判明したのは午前10時半。

けれども世はお盆期間でそもそもやっている病院が少ない。

近隣の発熱外来をやっている病院に片っ端から電話をかける。

自動音声のお休みしますのアナウンス、

やっていても申し訳なさそうな受付は終わってしまいましたとの説明。

いえいえ、病院側は悪くないです。

改めて感染者が多すぎることを感じたし

時期的なものもあって、医療機関のパンク・疲弊っぷりも感じた。

 

せめて検査だけでもと区のPCRの予約を取ろうとするけれど、最速で2日後

無料PCR検査にダマで行くかーー、いやぁ、どう考えてもあかんよね。

クラスターのおおもとになってしまう。

1時間半が過ぎて、昼になると午前の受付は終わる。

これは今日中の受診は無理なのでは……?

息子さんの時と同じで朝の受付スタートにかけるしかない。

午後、最後の手段と都の医療機関案内にTELしたけれど、こちらに案内された病院もお盆でお休みと、予約がいっぱいだった。

やっぱり明日のあさイチに電話するしかないなあ。

 

その夜、熱が上がり、38度4分となった。

悪寒を感じ、咳が出始め、眠りが浅い状態になる。

悪寒を感じるほどの熱は、人生の中でインフルエンザとワクチン接種後の副反応の時しかない。

……ああ、でも副反応じゃなくて、今これが本当のコロナウイルスなんだよなー

似た反応になるのは当たり前かぁ

 

翌朝、一度熱は下がって37.8

8時45分に受付スタートする病院は、開始と同時に5分強の不通状態になり、つながった時にはもう予約がいっぱいだった。

これは厳しい

 

気を取り直して、9時スタートの病院に電話をする

こちらは息子さんの診断をしてくれた耳鼻科だったのだけれど、無事予約が取れた

外でお待ちくださいと、炎天下病院の外に出された椅子に腰かける。

ああ、しんどい。壁にもたれないと座っていられない。

ほどなくして中に通されて、看護婦さんにワクチン接種と家族に陽性が出たことを伝える。

防護服の先生から検査を受ける。

みるみる間に結果が出た。

陽性だった。

そうかあ、そうかーーーーー。

 

家族へLINEする。

薬局でカロナールと咳止めをいただいて帰宅し、まず職場へ電話連絡する。

陽性になったことと、報告書に必要なデータをのちにメールしますと伝えた。

昨日発症として、ここから二週間は自宅療養になる。

旦那さんの提案で、ホテル療養はどうかと言われた。

そうだねえ、旦那さんと次男君にまで感染が広がらないようにするのと

純粋に看病する相手が減れば旦那さんの負担も減るだろう。

 

だるくて回らない頭で東京都の宿泊申し込みに電話をかけた。

事前につながりにくいよと聞いていたけれど、すんなりとつながり

早ければ夕方に翌日入所連絡があるとのこと。

それはありがたい。

 

ひと眠りして、夕方明日の正午に迎えのタクシーが行きますと連絡があった。

ああ、これで一安心。

 

さて、長い長い前置きだったけれど

私が一番書きたかったのはここなんですよ。

ホテル療養の持ち物。

 

熱が高い中、回らない頭で準備するのはだいぶしんどかったので

次回はないに越したことはないけれど、誰かの役に立つかもしれないので書いておく。

 

まず第一に東京都の場合の公式案内はここ。

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

 

あとはツイッターで#ホテル療養で検索した結果はだいぶ役に立ちましたありがとう。

そのうえで私が準備したもの

  • スーツケース
  • バスタオル1枚
  • ハンドタオル4枚(これはそんなにいらなかった)
  • シャンプー、トリートメント
  • 洗顔用品
  • 化粧道具
  • 洗濯用ロープ
  • 粉洗剤(いらなかった。シャンプーで代用できる)
  • パソコン一式
  • 寝巻と洗い替えの服
  • 携帯用スリッパ
  • 羽織もの(クーラーの微調整が効かない時助かった)
  • 大好きなお菓子
  • スティックコーヒー(これはホテルで出たからいらなかった)
  • スープ類
  • Suica
  • 体温計、保険証
  • 折り畳み傘

行きはタクシーでお迎えに来てくれるけれど

帰りは自力で電車で帰るので荷物はできるだけひとまとめにできた方がいいと思う。

 

あとは間に合わなかったけれど、卓上の加湿器が本当は欲しかった

クーラーつけっぱなしだし、喉をやられているから乾燥がきついのよ

(ホテルから戻った後、アマゾンで届いていた)

かわりに衣類の洗濯をちょくちょくして、部屋の湿度にしていた。

 

 

食事については患者の老若男女のニーズがあるから

ボリュームが多いものが多かった。

体調を考慮しておかゆや雑炊の希望も出せるそうで、まだ体調不良の朝はいただいていた。

ありがたや。

 

この食事をとりに行く時間以外は一切部屋から出ることはできない。

役に立ったのがパソコンで、テレビに見たいのがなくても

YouTube見てストレッチしたり、アマゾンプライムで映画を見るのに役に立った。

療養期間は脳が回らなくて、受動的なことしかできなかったなあ。

 

入って最初の二日が本格的に体調が悪く

鼻も詰まって眠りが浅い。

けれども朝夕と熱とパルスオキシメーターの数字を測っていて、高めだと看護婦さんから電話があることから見守られている安心感があった。

おかげさまで三日目以降は順調に回復して、最後の一週は周囲に感染させないための療養なんだろうなと感じた。

 

とはいえ私のいない自宅で、旦那さんも感染が及んでしまい

小学生の次男くんが奮闘せざる得ない状況はだいぶハラハラした。

濃厚接触者は食べ物の買い出しは不要不急ではない、ということでお弁当屋さんの活用で乗り切った。

あとは配食も届いて、ポカリや麺類やレトルト食品なども活用したみたい。

ほどなく高校生息子さんが療養から復活し、前述の食材でご飯を作ったり買い物に行ってくれていたらしい。

ああ、料理できる息子たちで本当に良かった!!

聞くと次男くん、お弁当の買い出しは楽しかったよ(^^)とのことだったので、頼もしい

 

夏の旅行も、予定していた試験も飛んで、ランニング習慣も消え去り、2キロ太ったけれど

幸い後遺症もなくてどれも取り返しのきくことだしね。

職場で代わってもらった土日出勤や遅番を、交代しなおして9月はまあ忙しかった。

職場の皆様、私が不在の間仕事を巻き取ってくださりどうもありがとう。

私の後も、職場ではちらほらと感染が出てどこの係も大変そうだった。

夏のあの感染の再来にはなりたくないなあ。

かかってしまう時にはかかってしまうものなので、でできる対策を地味にコツコツと、でしょうかね。

 

長い体験談、おしまい!